top of page
クレタ島のオリンピックツリー
クレタ島には、オリンピックツリーと呼ばれる樹齢3000年~5000年と言われるオールドオリーブツリーがあります。
写真の木がそのオリーブツリーです。
3000年以上の時を越え、生命力にあふれ、今なお花を咲かせ、実をつけます。
古代オリンピックで勝者に贈られた冠はこの樹の葉で作られたものだと言われています。(日本では月桂樹と言われていますが、それはオリンピックではなく月桂冠は太陽神アポローンの聖地であるデルフォイで行われるピューティア大祭の勝者に授けられたと言われます)

このオリンピックツリーの中は空洞になっていて、人が数人入ることができる空間があります。
サポートメンバーであるガンクドラム奏者AIさんが中で美しい音色のガンクドラムを演奏しました。
葉がキラキラと輝き、観光に来ていたギリシャ人たちが足を止め、全員が音色に耳を傾け、オリンピックツリーを取り囲みました。
言語を越えて、本当の意味の平和を感じた瞬間でした。
金や銀よりも価値のあるもの
わたしたちは、オリンピックツリーのもとへ何度も足を運びました。
そのとき、プロデューサーのニコラスがこう言いました。
「古代オリンピックでは、金や銀よりもこの樹の葉が価値があったんだよ。その意味がわかるかい?」と。
古代オリンピックは紀元前8世紀~4世紀。そのころすでにこのオリーブツリーは樹齢1000年以上のオールドツリーでした。
「金や銀よりも1000年以上の時間に価値があったんだよ。」とニコラスは言いました。
その言葉は深くわたしたちの心を打ちました。
クレタ島の人々は古い木をとても大切にしています。
bottom of page